ことばで支えるいのちとくらし

これがMICかながわの活動理念です。

異なる言語と文化の中で暮らすことは、通常多くの不自由や困難を伴うものです。
「ことばの壁」は、病気やケガで治療を受けなければいけなくなったとき、より深刻なものとなります。
日本で暮らす多くの外国籍の方が、この「ことばの壁」のために適切な医療を受けることができず、中には命にかかわる事態も生じていました。

「同じ人間でありながら、ことばが違うだけでこのようなことがあってはならない。人種、国籍、文化に関わらず、だれもが安心して医療を受けられるような社会にしなければならない。」このような強い思いを共有する外国籍住民を支援するボランティア、医療関係者そして外国籍住民自身等によって、主として医療通訳の養成と派遣を行う「MICかながわ」は生まれました。
この思いはMICかながわの活動の原点であり、理念の源です。

通訳養成のコンセプト

高い専門性
MICかながわの医療通訳はボランティアですが、「ボランティア」=「アマチュア」ではありません。
命を支える医療の場での通訳である限り、知識とスキルにおいて高い専門性を身に着けることが求められます。
対人援助姿勢
単に言語能力が高いだけでは、医療通訳は務まりません。異国で病む人の心に寄り添い、その文化を理解し、どのような状況の人であってもわけへだてなく尊重すること、また医療スタッフとよい関係を保つこと等、対人援助の姿勢が求められます。

組織としての考え方

MICかながわは、さまざまな国籍、言語、文化、職業のメンバーで構成されていますが、外国籍住民の命と暮らしを支えるというコンセプトを共有しています。MICかながわには重要でない人は一人もいません。MICかながわは、メンバーひとり一人の個性を尊重します。

社会への関わりかた

世界人権宣言では、人は「いかなる事由によっても差別を受けることなく、人権―特に生命、自由、身体の安全に関する権利―を享有することができる」とあります。これは「多文化共生社会」の大前提ではないでしょうか。
MICかながわは、ことばを通して、個々の外国籍住民の方の「いのち」と「くらし」を支えます。そして日本の多文化共生社会への移行に向けて、医療通訳の啓発・普及に努めます。

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