医療通訳の方へ

1.活動上の注意とお願い

1.医療通訳スタッフの名札・身分証について

養成研修選考を経て医療通訳スタッフとして登録されると、神奈川県医療通訳派遣システム自治体推進協議会より委嘱状および言語名札、身分証が交付されます。

言語名札・身分証は医療通訳スタッフ登録期間のみ有効です。登録を終了した場合は、返却していただきます。

2.移動手段について

協定医療機関へ向かうときの移動手段は、基本的には公共交通機関(電車やバス)の利用をお願いしています。
自家用車を利用される場合は、通訳開始時間に間に合うよう余裕をもって到着してください。
また、駐車場の利用料金や車の事故などが発生した場合については、ご自分の責任で対応していただくようお願いいたします。

ボランティア活動保険

神奈川県の医療通訳派遣システムで活動する医療通訳スタッフはボランティア活動保険に加入します。
ボランティア活動保険によって移動中の事故やケガは補償されます。

ただし、自家用車による事故は、加入者自身のケガのみが対象です。
対人・対物事故などの賠償責任については対象となりません。(個人の自動車保険でのお支払いとなります。)

3.通訳時間・謝金について

最初の2時間まで3,300円+1時間超過するごとに1,100円が加算されます。

お願い
  • 通訳開始時刻と終了時刻をかならずメモしておいてください。
  • 通訳依頼時刻には相談室など病院の担当窓口に到着し、通訳が始められるようにしてください。
  • 当日、診療科が追加になった場合は、医療通訳窓口担当者にそのことを伝えて了解をとってから、通訳を続けてください。

4.コーディネーターブースの通訳スタッフ専用電話番号について

045-317-8813
070-5540-8873

受付時間 9:00~16:00 (12:00~13:00は昼休みです)
通訳さんからの電話は、昼休みでもできるだけ取るようにしますので、留守電になっていても声を出してお名前を言ってください。

045-317-8803 はコーディネーターブースと病院との連絡専用です。
緊急の連絡で電話が混み合っていて繋がらない場合、事務局(045-314-3368)にお電話ください。
通訳の依頼を受けて内容を繰り返すとき、周囲に人がいる場合は患者さんの名前は絶対に言わないでください。

5.MIC病院

MIC病院とは以下の派遣先のことを指します。

  • 神奈川県外の病院
  • 港町診療所と平塚市民病院のスペイン語定例通訳
  • 医療通訳試用派遣先の病院

MIC病院へはMICの会員(正会員・賛助会員)となった登録通訳者を派遣します。

MIC病院での通訳活動時には、次の言語名札と身分証を必ず携行し、失くさないよう注意してください。
MIC通訳言語名札 MIC通訳身分証

6.事務局への連絡

以下のような場合はコーディネーターブースではなく、必ず事務局にご連絡ください。

  • 連絡先の変更
  • 活動可能日変更
  • 長期(2か月以上)休止
電子メールアドレスhotmail.co.jp または hotmail.comをご利用の方へ
hotmailのシステム上の事情で、MICかながわからのメールが正常に届きません。
hotmail以外のメールアドレスをお持ちの場合、そちらのアドレスをお知らせください。
他のアドレスを持っていない方は、連絡用にhotmail以外のフリーメールアドレスの取得をお願いします。
gmailやyahooメール等が正常な送信を確認できています。

2.災害等による自動的な派遣中止について

自動的に派遣が中止となる場合(台風・大雪)

神奈川県内のどこかが台風の「暴風域」に入り、 暴風警報 大雨警報 が出た場合、自動的に派遣中止となります。

暴風域について
暴風域に入っていない 暴風域に入っている
暴風域(破線)に神奈川県が入っていないので条件を満たさない 暴風域(破線)に神奈川県の一部が入っているので条件を満たす

判断する際の暴風域の範囲についてはTVや気象庁・民間気象会社ホームページ等の台風情報で最新情報を確認してください。

強風域(実線)では条件を満たさないことに注意してください。
台風時の早見表
状況 判断のタイミング 派遣の可否
午前の派遣             当日朝7:00の気象警報を自分で確認 神奈川県が台風の暴風域内に入り、 暴風警報 大雨警報 がある場合は自動的に派遣中止
午後の派遣             当日朝10:00の気象警報を自分で確認

その他早見表
状況 判断のタイミング 派遣の可否
神奈川県内のどこかに 大雪警報 が出たとき 随時            自動的に派遣中止               

上記ルールに従い自動的に派遣中止になった場合の通訳活動について
気象警報は出ているが問題なく病院に行くことができた場合
状況 対応
患者も来院しており、通常通り通訳活動を行ったとき 通常の派遣と同様の報償金が支払われます
患者が来院せず、通訳活動ができなかったとき 自動派遣中止のケースであるため、報償金は支払われません

コーディネーターブースへの連絡を必要とする場合

早見表
状況 判断のタイミング 派遣の可否
台風以外で神奈川県内に 気象警報 が出されている 随時           自分で判断し、行かれない場合はコーディネーターブースへ必ず連絡すること
悪天候や事故等による交通機関の遅れ 随時 コーディネーターブースへ必ず連絡すること
ブースから病院へ連絡を取り、通訳を中止するかどうか判断する
大地震(震度5強以上)のとき 随時 MICで災害対策本部を立ち上げて、派遣を継続するかどうかを判断する
 コーディネーターブースが開いていない時間帯には通訳スタッフ本人が病院の担当者に連絡する。その後コーディネーターブースに連絡すること。

3.医療通訳の心得10か条

1.正確な通訳が基本

  • 足さない・引かない・変えない
  • わからない言葉はその場で辞書を引いて確認
  • 専門用語は医師にやさしく説明してもらう
  • 短く区切ってもらうよう医師にお願いする
  • 患者さんの話のつじつまが合わなくてもそのまま訳す

2.基本的な医学知識の習得

  • 病気や体の仕組みについての知識を持つ
  • 新聞記事、雑誌など常にアンテナをはる
  • 難しい専門用語をすべて覚える必要はない

3.プライバシーを守る

  • 守秘義務
  • 患者さんからの信頼
  • 医療スタッフからの信頼
  • 病院以外の場所で患者さんに会った時の態度
  • 通訳自身のプライバシーも守る

4.患者さんが話しやすい態度を

  • 態度や表情に気をつける
  • 座る位置
  • 身だしなみ

5.自分の意見と患者さんの訴えを混ぜない

  • 文化的背景や習慣については説明してもいい
    ラマダン、ハラール食、お産の後の風習など(ただし両者に確認をとる)

6.医療に関わる様々なスタッフの役割を知り、連携をとる

  • 病院にはさまざまな専門家がいる
  • 患者さんに相談されたら、専門家につなぐ
    カウンセラー、ソーシャルワーカー、NGOの窓口など

7.自分の役割を明確に

  • 自分は通訳であることをきちんと伝える
  • 通訳をこえた依頼は断る(入院の際の保証人など)

8.ひとりでかかえこまないで、コーディネーターなどに相談する

  • 告知や重い病気の通訳をした時、辛い気持ちをひとりでかかえこまない
  • 守秘義務があるので他の人には話さない
  • 派遣元のスタッフやコーディネーターに相談

9.外国人の使える医療制度についての知識を持つ

  • 高額療養費
  • 限度額認定証
  • 感染症法
  • 出産育児一時金

10.健康に留意する

  • 自分の免疫力を高める(病院で病気をもらわないように)
  • 病気をうつさない(免疫力のおちている患者さんに対して)

4.言語別勉強会

企画票・報告票

担当の方は、記入見本を参考に記入して事務局へ提出してください。

5.新型コロナウイルス感染症関連注意事項

医療通訳スタッフ向け新型コロナウイルス感染防止セルフチェック表
医療通訳スタッフ向け 新型コロナウイルス感染防止対策の基本
新型コロナ感染防止重点研修 動画
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